下まぶたのタルミ

下まぶたのタルミは若い人でも生じる可能性があるものです。そのため顔が老けて見えたり、タルミの部分が影を落とすためクマに見えたり、常に疲れているように見えてしまいます。 当院のレーザーを駆使した治療を報告します。

詳しい説明

目の下のタルミは、老化による皮膚の弛緩や被薄化が大きな要因になっています。
眼窩内脂肪は、眼球周囲を包み込むようにある脂肪組織のことで、この脂肪の房を結ぶ繊維質が皮膚と同様に加齢と共に脂肪の房の結びつきが弱くなり、結果として眼球そのものの重みによって下まぶた方向に押し出されてくるものです。
下まぶたは、顔のほかの部分のタルミとは異なり、物理的に中から押し出されるため、骨の形に沿って小袋状にタルミが生じるのです。
若い頃は、下まぶたの皮膚の弾力や目を強く閉じる時に使う筋肉である“眼輪筋”が張っているため、ある程度の圧力には耐えられますが、老化に伴って抵抗力を失うと、一層タルミが強くなります。

治療方法

下まぶたのタルミの原因は、眼窩内脂肪の突出です。治療は飛び出してきた余分な脂肪を取り除く方法で行います。
当院ではレーザーメスによって、出血がほとんどなく、傷口を縫合する必要もない術式を生み出しました。
下まぶたの裏側の結膜から脂肪のある層に達し、内側、中央、外側に飛び出している脂肪のみを摘出します。
片側手術で、10分~15分と短時間で終わり、術後の腫れもほとんど気にならない程度で済みます。
以前は、まぶたの皮膚もあわせて切除する術式もありましたが、当院では行っておりません。日本人は皮膚の弾力が強いため、タルミを取った直後には余計シワが増えているかのように見える場合もありますが、次第に皮膚は元の状態に復元されていきますので、皮膚を切除する必要はありません。