上まぶたのタルミは老化の代名詞ともいえる状態で実際より老けて見えてしまう以外にも 視野が狭くなってものが見づらくなったり、時には肩こりや頭痛の原因にもなります。外科手術とレーザー治療によって解消します。
詳しい説明
厳密には、大きく2種類に分けられます。
最も多く、一般的であるのが、“上眼瞼贅皮”と呼ばれる状態です。これは額の皮膚、筋肉のタルミから上眼瞼の皮下脂肪の減少、上眼瞼皮膚そのものの弛緩など複数の要因が絡み合い年齢とともに進行するタルミで、いわゆる“皮膚余り”の状態です。
もう一つは、“眼瞼下垂”です。先天的または後天的に、まぶたの筋肉や腱が伸びてしまってまぶたの動きが悪くなり、上まぶたが黒瞳にかかってしまう状態をいいます。これは正確には“タルミ”ではなく、重度の場合、保険の適応となるれっきとした病気です。
日常生活に支障のない軽度のものでは、眠たい感じのまぶたになり、見た目が気になる程度ですが、この状態が続くとまぶたを開けようと額の筋肉に力が入ってしまうため、額にシワがよったり、前頭筋の長時間の緊張によって、首や肩のこり、頭痛等の症状に発展してしまいます。早いうちに治療することをお勧めします。
治療方法
原則的に外科手術によって治療しますが、当院ではレーザーを使用して術後の傷を速やかに回復させます。
いわゆる皮余りの“上眼瞼贅皮”の場合、余った皮膚を切除し、同時に二重の線も整えます。
“眼瞼下垂”の場合、上眼瞼の皮膚より深いところにある筋肉や腱を縫い縮める場合があります。
手術後は瞼が腫れますので、2~3日は人前に出ないようスケジュールを調整しておくと良いでしょう。ただし、医学的には、外に出歩く事が傷に悪影響を与える事はありません。
手術翌日に再来院して頂き、内科的レーザー治療(LLLT)でできるだけ速やかに腫れが引くようにします。その際、ガーゼをはずすことも可能です。抜糸は術後・約1週間で行います。