妊娠線

妊娠線とは妊娠期に皮膚が過剰に伸展するため、皮下の結合組織が断裂し毛細血管の色が透見されるようになるものです。
従来から治療困難とされており、あきらめるしかありませんでした。 しかし、最近はレーザーで妊娠線の治療も可能になりました。

詳しい説明

妊娠線には、新旧の2種類があります。
“新妊娠線”とは、妊娠末期に腹壁、乳房周囲の皮膚に青赤色の紡錐形や不安定の線を生じます。これは腹部や乳房が急速に増大するため、皮膚が過剰に伸展するため、皮下の結合組織が断裂し毛細血管の色が透見される状態です。
“旧妊娠線”は、新妊娠線が分娩後に瘢痕化し、銀白色な線となって残ったものをいいます。
なお妊婦でなくても、急激に体重が増加した場合、男女を問わず妊娠線と同様の所見が出現する事があり、これを一般的に“肉割れ”と呼んでいます。

治療方法

妊娠線は皮膚の過伸展に伴う皮膚の被薄化、皮下結合組織の断裂による組織の欠損と胴部の瘢痕化等の複数の要因によって生じるため、従来は治療が困難とされていました。
しかし、レーザーには、コラーゲンの再生を促す効果があることが確認され、妊娠線の治療も可能なりました。
レーザーを複数種類使うか、一種類のみ使うかは各々の症状によってことなりますが、いずれの治療も大した痛みを伴わず、日常生活の制限もほとんどなく治療できます。