赤アザには、「赤紫」・「青紫」・「紅」・「ピンク」などの色のアザがあります。アザの色や性質によって、治療に使われるレーザーは異なります。近年、傷の治りが早く、深いアザも取れるレーザーが開発されています。
赤アザの原因と種類
血液は心臓から大動脈、動脈、小動脈を通じて毛細血管へ運ばれます。この毛細血管の部分や小静脈、小静脈の部分に異常を起こしたものが「赤アザ」です。
「赤アザ」には、ポートワインステインと呼ばれる「単純性血管腫(毛細血管性血管奇形)」や、青紫色を呈し、皮膚の深い部分に存在する「海綿状血管腫(静脈奇形)」、りんごの頬のように毛細血管の拡張による「毛細血管拡張症」などがあります。この他、生後まもなく出現して1歳くらいまで大きくなる「イチゴ状血管腫」もあります。
治療方法
赤アザの治療ではアザの状態に応じたレーザーの選択が非常に重要です。また、「単純性血管腫」や「イチゴ状血管腫」などの病変によっては幼少期からの治療が必要となるものもあります。当院では、色素レーザー(従来型色素レーザーやV-Beamなどのロングパルス色素レーザー)、Nd:YAGレーザーを中心とした複合レーザー治療を行い、従来の方法では治療の難しかった深い部位や太い血管を中心とした病変に対して、治療効果を出せるようになってきました。