お知らせ - シワの原因を知って、シワをなくそう！

大城クリニックでは、患者さまに役立つ情報を提供するためにマンスリートピックスを紹介していきます。

シワの原因を知って、シワをなくそう！

　私たちは、プルルンとしたあかちゃんの肌をもってこの世に生まれるわけですが、どういうわけか年を経ると共に、張りを失い、艶もなくなり、シワが目立ってきてしまいます。これが肌の「老化」です。今月は、どうしてこのようなシワができてくるのかについて考えてみましょう。　シワの根本的な原因は「皮膚の老化」。当然のことながら我々の肌は生きていますから、年齢相応に老化します。しかし、加齢以外の要因によっても、老化の進行度合いが大きく変わってきます。皮膚の老化を進行させる大きな原因は「紫外線によるダメージ（光老化）」と「皮膚の乾燥」の２つ。その他に「皮膚の菲薄化」「細胞の酸化」なども影響しています。

<紫外線によるダメージ（光老化）>
　紫外線には、UVA、UVBの2種類があり、シワの直接的な原因となるのはUVAといわれています。UVAは、UVBよりも波長が長いため、雲や窓ガラスを通り抜けやすく、曇りの日でもUVBの20～30倍注がれています。このUVAは、皮膚の真皮にまで到達して、皮膚のハリのもとである膠原線維（コラーゲン）や弾性線維（エラスチン）という2つの線維を壊す酵素を増やし、コラーゲンを切断、エラスチンを変性させます。その結果、皮膚の弾力性が失われ、シワが作られてしまうのです。子供の肌では、次々と新しい線維を作る能力があるため、シワはできにくいのですが、年齢を重ねるとその能力も衰えてくるため、シワができやすくなります。

		<皮膚の乾燥> 　 20歳ぐらいを境に、皮膚の角質層の保湿因子（アミノ酸や尿素）は減少し、角質細胞同士をつないでいる細胞間の脂質が減少してくるため、皮膚は乾燥しがちになります。また、女性の場合、加齢等によって女性ホルモンが減少すると、皮脂腺の分泌量が大幅に減少し始めるため、乾燥しやすくなります。皮膚が乾燥すると新しい線維の産生が減少するので、タルミやシワが助長されます。　シワに対抗するには、できないようにしっかりと“予防する”ことが大切です。まず、日焼け止めと保湿効果の高いスキンケアを心がけるようにしてください。できてしまったシワに対しては、最近、皮膚の弾力の再生を促すためのスキンケア用品が市販されているので一度お試しください。化粧品では治らない深いシワに対しては、医療機関において外用薬やボトックス注射、ヒアルロン酸注入、レーザーなどのメスを使わない治療、場合によっては外科的手術も必要となります。あなたのシワのお悩みに一番適した方法が何かを知るためには、一度専門家にご相談なさることをお勧めします。

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