大城クリニックでは、患者さまに役立つ情報を提供するために マンスリートピックスを紹介していきます。
紫外線と肌老化
今回のマンスリートピックスでは、紫外線による肌老化の関係のお話をしましょう。
紫外線は、光の中でも波長が短い領域のものをいい、さらに紫外線A(UVA)、紫外線B(UVB)、紫外線C(UVC)と3つの領域の光に分けられます。 太陽から発せられたこれらの光のうち、UVCは大気のオゾン層で吸収されるため地表に届くことはありませんが、残ったUVA、UVBの一部は、日々我々に降り注いでいます。
紫外線によって生物は様々な影響を受けますが、その中でも問題となるのが、細胞の核に存在するDNA(遺伝情報が入っている部分)が紫外線を吸収してしまい、DNAの損傷が起こってしまうことです。遺伝情報が一部損傷するわけですから、その結果、その細胞は正常に機能できなくなってしまいます。このダメージが極端な形で現れたものが皮膚がんです。 しかし、ヒトの体には、軽度のDNA損傷であれば自ら修復する力があり、また紫外線自体からも身を守る手段が備わっています。この手段が、いわゆる“日焼け”です。
| 皮膚は、紫外線の刺激に対してメラニンという色素を作り出し、皮膚の表面に茶色いバリアーを張ることで紫外線をブロックし、細胞に直接ダメージが与えられないようにしています。しかし1日で日焼けをしてしまった場合など短期間に急激に紫外線を浴びてしまうと、メラニンが生じる間も無く皮膚がダメージを受け、やけどになってしまいます。また、年単位で長期間にわたり紫外線を浴びてしまうような状態では、皮膚へのダメージが蓄積され、肌の老化を促進してしまいます。その結果出てくるものが、シミといわれる色素斑なのです。 | | さらに紫外線は、コラーゲン繊維の断裂も引き起こすので、いわゆる⼩ジワの原因にもなっています。年齢が若いうちは、メラニン、コラーゲンの代謝が活発であるため、シミ、シワになる前にダメージは修復されますが、年を重ねるごとにその能⼒は低下し、肌は⽼化していきます。紫外線のダメージは蓄積されていくものですから、肌⽼化の予防は若いうちから常に気を使っていなければなりません。「表に出かける際に⽇焼け⽌めを塗る」こんな単純なことが、10年後には⼤きな差となって現れることもあるでしょう。近年オゾン層の破壊にともなって、紫外線照射量が増加していると⾔われます。ご注意ください。 |
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