大城俊夫院長が第29回櫻井健二郎氏記念賞を受賞
大城俊夫院長と菊地眞氏
2014年2月13日、当院院長大城俊夫が特定非営利活動法人日本レーザー医学会理事長菊地眞先生と共に経済産業省所管一般財団法人光産業技術振興協会主催の第29回櫻井健二郎氏記念賞を受賞しました。この賞は我が国の光産業技術振興に貢献した人物に贈られるもので、受賞理由は「レーザーの医療応用に関する学術・社会・産業界における貢献と普及活動」です。
一般財団法人光産業技術振興協会と櫻井健二郎氏記念賞
1970年代初頭、産業技術の調整基準は、長さの単位であればミリメートル、時間の単位であれば100分の1秒単位でした。一般財団法人光産業技術振興協会は最先端である光やレーザーを用いた光産業技術向上を日本国として推進するにあたり、ミリメートル以下や1000分の1秒以下の調整を基準とした国益に沿う産業振興主導を目指し、旧通商産業省電子技術総合研究所(現産総研:独立行政法人産業技術総合研究所)のレーザ研究室長、電波電子部長を歴任された櫻井健二郎氏が設立しました。当時数千万円規模であった光産業界も、光通信技術向上やIT産業の隆盛などにより数兆円規模の市場へと成長を遂げています。同賞は櫻井氏の死後その功績を記念して設立されました。
医療従事者として初めての産業関連賞の受賞
同賞は経済産業省関連の賞になるため、当然工学系の受賞で占められていましたが、約30年の同協会同賞の歴史の中で初めて医療従事者(厚生労働省系)が受賞しました。これは皮膚科形成外科領域で世界初の開業である当院開設当初から、医療法人社団慶光会大城クリニックと株式会社日本医用レーザー研究所が、臨床と臨床技術開発および学術的裏付け、また研究と機器改造・開発および臨床現場における機器メンテナンスを両輪として行っており、世界初である先導者の役割として、大城院長が常に医用レーザー治療に対する正しい教育・普及を惜しみなく行ってきたからです。
推薦書中の業績例を挙げれば、(推薦者:防衛医科大学校教授 石原美弥先生)
- 2000年に特定非営利活動法人日本レーザー医学会の専門制度ができた。この制度を元に2009年国際レーザー医学会の国際専門制度も誕生し、この運営は大城クリニックの併設機関である株式会社日本医用レーザー研究所が委託されている。
- 慶應義塾大学医学部・病院との関わりとして大城俊夫院長は元客員教授、大城副院長・佐々木副院長は非常勤講師・非常勤医師として医学部4年5年6年生全員に対する「レーザー医学の講義と当院を開放してのポリクリ実習」、また、毎週火曜日の慶應形成外科レーザー外来への出向を行っている。
- 国との関わりとして、1980年代より「医用を含むレーザー機器の安全性標準化事業(JIS規格など)」に国内準備検討委員会の頃から参画し、現在もTC76レーザ安全性標準化委員会(光産業技術振興協会内)の活動をしている。
- 世界のレーザー医学研究者のための発表の場として創刊し、現在も編集長を務める英文雑誌「LASER THERAPY」が今年で25周年を迎え、昨年までに国内のJ-STAGE、欧州のEmbase、米国のPubMed上に電子書籍として閲覧できるようになった。
- 臨床を通して患者さんから教えられ、院長が発明命名した、低反応レベルレーザー治療「LLLT」~高反応レベルレーザー治療「HLLT」を発表、且つその手技を創設に主導的に関った国内外レーザー医学会の場で積極的に普及したことにより、その概念が世界のスタンダードとなっている。
などがあり、これらの1つ1つの地道な活動が、レーザーの医療応用とその普及に貢献し今まで世の中に存在しなかった全く新しい市場を作ったこととして評価されました。
第29回櫻井健二郎氏記念賞賞状 | 櫻井健二郎氏記念賞記念メダル |
大城クリニックは、今後も過去・現在・未来を通し、最先端のレーザー医学を見つめ、安全で正しいレーザー医学を今後とも研鑚し世の中に還元して参ります。